夫が亡くなったとき
その1
「ご丁重なお悔みを頂戴(ちょうだい)いたしまして、恐縮でございます。生前はひとかたならぬお世話になりまして、ご恩返しもできぬままに逝(い)ってしまいました。いつもあなた様のお名前を口にいたしておりまして、元気になったらまたご一緒にグリーンをまわりたい、などと申しておりましたのですが・・・。どうかお別れをしてやって下さいませ。」
- あくまでも感情におぼれることなく、丁寧に落ちついて応待をするのが礼儀です。
- 礼儀正しく、短く、簡潔な言葉でお礼を述べます。
- 故人と、その弔問客との間柄を心得て応接をするようにします。
ただし「ありがとうございます」というのは、場所柄ふさわしくありません。「恐れ入ります」あるいは「いたみ入ります」と答えるのが適当です。
その2
「ご多忙中にもかかわりもせず、早速のお悔みをいただきまして、恐れ入ります。根が丈夫(じょうぶ)でございましたので、今回も恐らく回復するのではないかと思っていたのですが、今朝ほど急に容態が変わりまして…。念願の家を新築したばかりだと申しますのに。せめて一年なりとも住まわせてやりたかったと、そればかりが心残りでございます。どうぞ、おまいりをしてやって下さいませ。」
- 受け身で話します。こちらから話しかけることはしないように。
- 喪主や遺族は、弔問客を玄関まで見送らないのが普通です。
- 弔問を受けるのは本来故人です。
遺族はその代理人であることを忘れないようにしてください。